はじめてのプリザンターアプリ作成:見積管理4

見積管理
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今回は、見積管理アプリに実装する以下機能の内、見積書出力機能を作成します。

  • 見積書作成機能: 見積書を出力するための管理項目を作成します。
  • 見積明細編集機能: 見積書の明細部分を同じ画面で一括編集できるようにします。
  • 見積書出力機能: 見積管理アプリからExcelで見積書を出力します。
  • 承認ワークフロー機能: 顧客に見積提示する前にライン上の承認申請を行います。

はじめに

帳票出力機能は、プリザンターの標準機能にはないので、当社でExcel帳票出力ツール「export for Pleasanter」を開発しました。

「export for Pleasanter」の設定

今回は見積管理アプリに「export for Pleasanter」を設定してExcel帳票を出力していきます。

「export for Pleasanter」の導入手順は上記ページを参照ください。

STEP1とSTEP2は完了してることを前提にSTEP3以降から説明します。

STEP3:アプリケーション設定追加>Excelテンプレート項目追加

見積管理アプリ>テーブルの管理>エディタでExcelテンプレート項目を追加します。

項目名必須読取重複規定値選択肢検索
Excelテンプレート分類efp設定*2*1
  • *1 「検索機能を使う」・「複数選択」・「選択肢にブランクを挿入しない」に☑を設定
  • *2 以下コードをコピー&ペーストしてください。なお、「”SiteId”: 99999,」はSTEP2のサイトパッケージのインポートしたefp設定アプリのサイトIDを、「”NumB”: “[\”99999\”]”」は見積管理アプリのサイトIDを設定してください。
[
    {
        "SiteId": 99999,
        "NoAddButton": true,
        "View": {
            "ColumnFilterHash": {
                "NumB": "[\"99999\"]"
            },
            "ColumnFilterSearchTypes": {
                "NumB": "ExactMatch"
            },
            "ColumnSorterHash": {
                "NumA": "asc"
            }
        }
    }
]

STEP3:アプリケーション設定追加>Excel出力ボタン追加

見積管理アプリ>テーブルの管理>プロセスタブを選択します。

新規作成ボタンをクリックし、以下を設定後、画面下部の追加ボタンをクリックしてください。

  • 画面種別:編集
  • 現在の状況:*
  • 変更後の状況:*
  • OnClick:efpOutputFile(this)
  • 実行種別:追加したボタン
  • アクション種別:無し

STEP4:Excelテンプレート用意

今回は、見積管理アプリと見積明細アプリで作成した見積データを使用してExcel出力します。

見積書テンプレートの設定ルールは以下の通りです。

  • 見積管理アプリは親テーブルなので、{{項目物理名}}と二重の波括弧で項目の物理名を設定します。
  • 見積明細アプリは子テーブルなので、{{{項目物理名}}}と三重の波括弧で項目の物理名を設定します。
  • 今回はありませんが、孫テーブルがある場合は、{{{{項目物理名}}}}と四重の波括弧と項目の物理名を設定します。

プリザンターの項目物理名は以下を参照ください。

例えば、タイトルなら「Title」、分類Aなら「ClassA」、有償ライセンスで分類項目を増やしているなら「Claas001」となります。

項目名とデータベース上のカラム名の対応 | Pleasanter
プリザンターの項目名とデータベース上のカラム名の対応について説明します。データベースのカラム名は「API」でパラメータを指定するときや、「スクリプト」で入力項目を指定するときに利用してください。

設定後のテンプレート結果です。

今回は、見積明細15行版と25行版の2つのテンプレートを作成しました。

テンプレートファイル名に波括弧を入れると置換されます。
今回は、見積管理アプリの見積番号と件名を入れて作成します。
・明細15行版:{{Title}}-{{ClassB}}-見積書テンプレート15行版.xlsx
・明細25行版:{{Title}}-{{ClassB}}-見積書テンプレート25行版.xlsx

テンプレート内にオブジェクトがあるとエラーになるため入れないください。

STEP5:export for Pleasanter設定

export for Pleasanterに見積管理アプリ情報とテンプレート情報を登録します。

epf設定アプリ>新規作成画面を開きます。

以下を設定後、作成ボタンをクリックしします。

  • 設定名:見積管理
  • サイトID:99999・・・サイトIDを登録するとサイト名が表示されるので確認してください
  • 子サイトID:99999・・・子サイトIDを登録するとサイト名が表示されるので確認してください

リンクの+efp詳細設定ボタンをクリックします。

まずは、見積明細15行版のテンプレート情報を設定します。

以下を設定後、作成ボタンをクリックしします。

  • テンプレートファイル名:テンプレートファイルをアップロードしてください。
  • テンプレート形式:明細形式・・・明細を使わない場合は単票形式
  • デフォルト:☑・・・☑すると見積管理アプリでテンプレート指定が無かった場合のデフォルトテンプレートになります。
  • テンプレート明細行数:15・・・明細15行版の場合
  • テンプレート明細シート名:テンプレート15・・・任意のシート名を指定
  • テンプレート明細ソート項目名(1):No.
  • テンプレート明細ソート方向(1):昇順

続いて、見積明細25行版のテンプレート情報を設定後、作成ボタンをクリックしします。

  • テンプレートファイル名:テンプレートファイルをアップロードしてください。
  • テンプレート形式:明細形式・・・明細を使わない場合は単票形式
  • デフォルト:□
  • テンプレート明細行数:25・・・明細25行版の場合
  • テンプレート明細シート名:テンプレート25・・・任意のシート名を指定
  • テンプレート明細ソート項目名(1):No.
  • テンプレート明細ソート方向(1):昇順

見積管理アプリ情報とテンプレート情報の設定が終わったので、画面下部の更新ボタンをクリックしてください。

STEP6:Excel出力

export for Plesanterの準備ができたので、見積管理アプリから見積書を出力したいと思います。

まずは、見積書のデータを登録します。

次に、Excelテンプレートを選択します。

ここでは、明細15行版を選択し、有効化を選択後、選択ボタンをクリックしします。

テンプレートの設定が完了したので、Excel出力します。

Excelがダウンロードされます。

テンプレートのファイル名に見積番号と件名も追加されています。

Excelの内容は以下の通りです。

まとめ

如何でしたでしょうか。

export for Pleasanterを使うことで、簡単にExcel出力が出来ることを理解いただけたと思います。

次回は、承認ワークフローについてご紹介いたします。

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