イントロダクション
今回のチュートリアルでは、プリザンターのノーコード機能(設定だけでプログラミングはありません)による商談管理アプリの作成方法についてご紹介します。
目的
本チュートリアルの目的は以下の通りです。
- 商談管理を学ぶ
- プリザンターによる商談管理アプリの作成方法を学ぶ
- プリザンターのテンプレートを使用したアプリの作成方法を学ぶ
- プリザンターの導入手順を学ぶ
- ノーコード開発を学ぶ
対象者
- ITに興味がある人
- WEBシステム開発に興味がある方
- プリザンターに興味がある方
- 商談管理業務で課題を感じている方(営業部門・経営者等)
- 商談管理アプリを作成してみたい方(エンド部門・情シス等)
前提条件
前提条件は以下の通りです。
- プリザンターのセットアップが完了してること
- ユーザー登録が済んでいること

Pleasanter ユーザーマニュアル | OSSのローコード開発プラットフォーム
OSSのローコード開発プラットフォーム「プリザンター」のユーザーマニュアルです。

ユーザ作成 | Pleasanter
OSSのローコード開発プラットフォーム「プリザンター」。 豊富なAPIはもちろん、独自のSQLやサーバサイドスクリプトなどバックエンドの拡張性も抜群。あらゆる業務に、素早く柔軟に対応できる高速開発を実現します。
商談管理とは
商談管理とは、営業活動における個々の商談の進捗状況や内容を把握し、目標達成(受注)に向けて効率的に管理することです。
顧客との関係構築から成約に至るまでのプロセス全体を最適化し、売上向上に貢献することを目的としています。
商談管理の主な目的
- 売上目標の達成: 個々の商談の進捗を可視化し、成約率を高めることで、売上目標の達成に貢献します。
- 営業効率の向上: 商談情報を一元管理することで、情報共有の効率化や重複作業の削減につながり、営業担当者の負担を軽減します。
- 顧客満足度の向上: 顧客とのコミュニケーション履歴やニーズを把握することで、よりパーソナライズされた提案や対応が可能になり、顧客満足度の向上に繋がります。
- 営業戦略の改善: 商談データ分析を通じて、成功パターンや課題を特定し、営業戦略の改善に役立てることができます。
- リスク管理: 商談の停滞や失注のリスクを早期に発見し、適切な対策を講じることで、損失を最小限に抑えます。
商談管理の主な要素・プロセス
- 顧客情報の管理: 顧客の基本情報、連絡先、過去の取引履歴、ニーズなどを一元的に管理します。
- 商談情報の登録・管理: 個々の商談について、担当者、フェーズ(段階)、提案内容、金額、見込み確度、競合情報、今後のアクションなどを記録・管理します。
- 商談の進捗管理: 各商談がどのフェーズにあり、目標達成に向けて順調に進んでいるかを把握します。
- タスク管理: 商談を進める上で必要なタスク(顧客への連絡、資料作成、提案書の提出など)を管理し、期日通りに実行できるようにします。
- コミュニケーション管理: 顧客との電話、メール、訪問などのコミュニケーション履歴を記録し、情報共有に役立てます。
- レポート・分析: 商談の進捗状況や成約率などを定期的にレポートし、課題の発見や改善策の検討に活用します。
商談管理を成功させるための主なポイント
- 目的の明確化: 何のために商談管理を行うのか、具体的な目的を明確にすることが重要です。
- プロセスの定義: 自社の営業プロセスに合わせて、商談のフェーズや管理項目を定義します。
- 情報入力の徹底: 正確かつ最新の情報を入力・更新することが、商談管理の効果を高める上で不可欠です。
- ツールの選定: 自社の規模やニーズに合った適切なツールを選定することが重要です。
- チーム全体での共有: 商談情報はチーム全体で共有し、連携を取りながら進めていくことが大切です。
- 定期的な見直しと改善: 商談管理の運用状況を定期的に見直し、改善を重ねていくことが重要です。
商談管理アプリの作成
実際に、プリザンターを使って商談管理アプリを作成する方法についてご紹介します。
商談管理をテンプレートから作成する
- 適当なフォルダーを作成し、そのフォルダーに移動後、画面左メニュー上部にある新規作成ボタン(+)をクリックしします。
- 営業タブにある商談管理をクリックし、画面下部の作成ボタンをクリックします。

- アプリのタイトルを入力して、作成ボタンをクリックします。

- 商談管理アプリが作成できました。

プリザンターでは「アプリ」のことを「サイト」と呼びます。

画面構成と見方 | Pleasanter
OSSのローコード開発プラットフォーム「プリザンター」。 豊富なAPIはもちろん、独自のSQLやサーバサイドスクリプトなどバックエンドの拡張性も抜群。あらゆる業務に、素早く柔軟に対応できる高速開発を実現します。

サイト機能 | Pleasanter
情報共有を行うための基本単位であるサイトについての説明です。
- 商談管理アプリをクリックすると一覧画面が表示されます。

- 画面左メニュー上部にある新規作成ボタン(+)をクリックすると編集画面が表示されるので商談データを登録します。
- 登録後、画面下部の作成ボタンをクリックします。

- 画面下部に、商談データを正常に登録できたメッセージ(“件名”を作成しました)が表示されます。

- 画面下部の戻るボタンをクリックして一覧画面に戻ります。
- 一覧画面で先ほど登録した商談データが表示されます。

まとめ
如何でしたでしょうか。
プリザンターではテンプレートを使うことで簡単に業務アプリを作成することを体験できたかと思います。
但し、テンプレートを導入しただけでは、そのまま商談管理業務は行えないと思います。
次回は、実際に自社で活用できる商談管理アプリの作成方法についてご紹介します。