権限セットの有効期限を設けた付与について【Salesforce】

今回は、権限セットの有効期限を設けた割り当てについて紹介します。

Salesforceでは、権限セットを用いてアプリケーションやオブジェクト、ページなどへのアクセス権限を柔軟に設定することが可能です。
業務別や部署別に用途に応じて権限セットを作成し、必要なアプリケーションやオブジェクトへの権限を与えることができます。

Spring ’22のアップデートでこの権限セットに有効期限を設定し、割り当てることが可能になりました。
例えば、あるプロジェクトの間だけメンバーに、あるオブジェクトへのアクセス権限を与えたいというような際に、期限が過ぎた後にも権限を付与したままにしてしまうというようなケースを防ぐことができます。

今回は、パートナーユーザにカスタムオブジェクトへの権限を与える設定を例に紹介します。

パートナーユーザに「サンプルオブジェクト」への参照・編集権限を与える権限セットを作成しました。
PermSet1PermSet2

権限付与前のパートナー向けサイトは、メニューバーにHomeのみが表示されています。
PartnerSite1

権限セットの詳細ページの「割り当ての管理」をクリックし、現在の割り当てページで「割り当てを追加」をクリックします。
PermSet3PermSet4

ユーザが表示されるので、権限セットに追加するユーザを選択します。
今回は「パートナー担当者」を選択し「次へ」をクリック。

PermSet5

「有効期限を指定」を選択し、権限を付与する期限を設定します。
1日・1週間・30日間・60日間の他、カスタム日付で任意の日付を設定することが可能です。
今回は2022年12月26日で設定し「割り当て」をクリック。
PermSet6

割り当ての概要ページが表示されるので、ユーザ・期限を再度確認し「完了」をクリック。
PermSet7現在の割り当てに「パートナー担当者1」ユーザが「2022年12月26日 23時59分」までの期限で追加されました。
PermSet8

パートナー担当者1ユーザでパートナー向けサイトにアクセスするとメニューバーに「サンプルオブジェクト」が表示され、レコードを作成・表示することができるようになっています。
PartnerSite2PartnerSite3PartnerSite4

一方、パートナー担当者2ユーザでアクセスすると「サンプルオブジェクト」は表示されておらず、権限セットによるアクセス権限付与がちゃんと有効になっていることがわかります。
PartnerSite5

それでは、有効期限が切れた12/27に再び、権限セットとパートナー向けサイトを確認してみます。
権限セットの「現在の割り当て」では🚫マークでパートナー担当者1ユーザに対する権限セットの有効期限が切れていることが示されています。
PermSet9

また、パートナー担当者1ユーザでパートナー向けサイトにアクセスすると「サンプルオブジェクト」は表示されなくなっています。
PartnerSite6

まとめると以下の通りです。

・権限セットに割り当てられたユーザに対し、有効期限を設定することが可能
・権限セットに有効期限を設定することで、期間終了後の権限の解除し忘れを防ぐことが可能
・指定できる期限は最短で当日の23:59~指定した日付の23:59までと柔軟に指定することが可能

権限セットの有効期限を利用することで、アクセス権限付与・解除の効率化と抜け漏れ防止を実現することができます!

以上、権限セットの有効期限を設けた付与についてでした。