Salesforceって何がすごいの?企業を激変させた物語をご紹介
Salesforceの開発を2009年に開始してから今年で16年目を迎えました。最初は数名での対応でしたが、徐々にSalesforceの開発ができる技術者が増えていきました。現在では、Salesforce事業を中心としている会社になりました。今回は弊社がSalesforceの開発を開始して社内利用も始めて、今までに変化した歴史を物語風に振り返ってみたいと思います。これからSalesforce開発事業に取り組む方や既に取り組んでいる方に、「Salesforceの何ががすごいの?」を感じていただければと思います。
Salesforce活用しよう(激変前)
弊社の2009年頃の開発体制や社内システムを振り返ると以下の状況でした。トピックとして5つが挙げられます。
【Salesforce活用前(激変前)】
- Javaを使った開発がメイン
- Excel(エクセル)を利用しての情報共有
- 紙文化
- 受注確度が営業員の感覚値
- SIer様との取引がメイン(エンドユーザー様との取引がない)
Javaを使った開発がメインで、次にPHPでの開発で次に.Netでの開発を行っていました。また、COBOLの開発も行っていました。
基本的にExcel(エクセル)を利用して書類作成や情報共有するケースがほとんどでした。また、使い勝手の良いExcel(エクセル)を自分用に変更して活用している人も多かったと思います。
ワークフローなどの承認系や報告書や週報や勤務表など全て紙に印刷して上長に提出・回覧する運用でした。
各営業員が手元のExcel(エクセル)を元に、案件情報の共有や営業活動含めて報告しており、受注確度も各営業員の感覚値での報告となっていました。
SIer様との取引がメインで2次請け・3次請けでの開発が中心でした。
今考えると、紙文化は無くなって本当に良かったと思いますが、当時は紙を使うことが当たり前の日常でした。紙文化の時代は必ず印刷して紙に出してからレビューするという方法を取っていました。現在は、印刷は行わずパソコン上でレビューすることが増えました。
その後はExcel(エクセル)を利用して情報をまとめたり、設計書を作成したりすることが多くなりました。また、使い勝手が良いので今でもExcel(エクセル)は個人的に好きですが、最近は弊社がGoogleを活用していることもあり、Googleスプレッドシートを利用して情報共有や同時編集を行うことが増えてきました。
Salesforce活用に向けて実施したこと(新しい事業への取り組み)
2009年に、3.5ヶ月間で開発を行う必要がありました。当時、Java言語などを利用してスクラッチ開発をメインに行うことが多く、短期間での開発は厳しい状況でした。その時に短期間で開発ができるSalesforceを初めて利用しました。
しかし、すぐにSalesforce開発の案件を自分たちで営業して、持ち帰って対応することは難しかったです。
その後は、Salesforce開発を行っているSIer様の案件を対応することにより、スキル向上と知識と経験を磨いていきました。また、SIer様内で持帰り案件の対応も行い、日々、力を蓄えてきました。
【SIer様内での取り組み】
- SIerの営業の方と一緒にプリセールス活動を実施
- 受注した案件を、社内に持ち帰り、要件定義から開発・トレーニング・納品まで全ての開発フェーズを対応
- 保守対応も、SIer様アンダーで対応
以下は、Salesforceと弊社の歴史と、社内的な取り組みについて記載します。
【Salesforceと弊社の歴史】
- 2009年Salesforce導入案件を開始
- 2013年1月Salesforceコンサルティングパートナー
- 2014年8月検索クリエイターをAppExchangeアプリにリリース
※現在提供終了 - 2015年9月マッチングコーディネータをリリース
- 2018年5月Trailhead of the Year 受賞
- 2019年4月Business Accelをリリース
※ウイングアーク1st株式会社様と共同で作成 - 2023年2月KnowhowBaseをリリース
2013年1月にSalesforceコンサルティングパートナーとなりましたが、直ぐの共同提案は難しく、SIer様内での取り組みやSalesforce 事業に力を入れているSIer様の案件対応も行ってきました。
その他の活動として、セールスフォース・ジャパン様に弊社を知ってもらう為の説明会の実施や社内持帰り案件の実績を積み、少しずつ、弊社の名前を知って頂けるようになりました。そして、弊社内でもSalesforceを活用した取り組みやサポートを行っていきました。
【社内的な取り組み】
- Excel(エクセル)からSalesforceへの活用へ変更
- 顧客管理/商談管理/PJ管理/要員管理
- 売上や見込管理/リード管理
- 社員目標管理
- Salesforce資格取得の会社負担
- 技術向上に向けて社員同士の活発な意見交換や勉強会ができる環境の提供
- 徐々に、Java要員をSalesforceにスキルチェンジ
弊社は、東京が本社で鹿児島に事業所がありますが、東京だけでなく鹿児島側も同様にスキルチェンジを行ってきました。
基本的に社内で管理する情報はSalesforceを活用することで、Salesforceにデータを入力しないと情報が閲覧できない・管理できない状態に少しずつ、会社全体・社員全体にSalesforceを浸透させてきました。
当時、社内でSalesforceの利用を開始した際は、私は営業担当で、日々の営業活動や日報をSalesforceに毎日登録する運用に変わり、時間に追われていました。なかなか毎日入力することが難しいと感じていましたが、数か月経つと、日々の習慣となりました。たまに入力を忘れてしまうことがありますが、「後から思い出して入力しなきゃ!」という気持ちに切り替わっていきました。
Salesforce活用後の現在(激変後)
Salesforce活用後の2024年の現在(激変後)を見てみると以下のように変化しました。
社内でのSalesforce活用が進み、Salesforce無しでは弊社の業務が回らない状況になりました。
また、Salesforce要員や開発の経験値も増え、エンドユーザー様との取引も増加しました。
【Salesforce活用後の現在(激変後)】
- Salesforceを使った開発がメイン
- Salesforceを利用しての情報共有
- 書類の提出がシステム化(紙文化の激減)
- 受注確度が一定のルールで数値化
- ユーザー企業様との取引が増加(SIer様との取引も引き続き行っています)
Salesforceを使った開発がメインで、次にJavaでの開発で次にPythonやPHPでの開発となっています。
Salesforce利用して情報共有(商談管理/PJ管理/売上と見込管理)を行うことで、一定のフォーマットで見える化しました。入力の期限があるので常に最新というわけではありませんが、関係者全員が一定のタイミングでスピーディーに情報を確認することができます。
また、開発者同士の技術的な質問もSalesforceの製品の一部であるSlackを弊社内のコミュニケーションツールと設定してからは、より活発に技術的な質問・回答が行われています。
業務書類や勤務表の提出がSalesforceを活用することによって、紙への印刷が激減しました。紙の印刷の負荷も減りコストカットへ。
Excel(エクセル)からSalesforceを活用することにより、商談や活動がスピーディーに確認可能になりました。また、受注確度も各営業員の感覚値から、ある一定のルールにそって自動的に受注確度を算出する運用となり数値化されました。
ユーザー企業様との取引が増え、1次請けでの開発が増大しました。直接、ユーザー企業様からの要望をヒアリングし、要件定義・開発・納品・運用保守を一貫して行う機会が多くなっています。
まとめ
Salesforce活用から16年目を迎えた弊社は、Salesforceの知識・経験が豊富です。この16年間平坦な道ではなく、色々、試行錯誤しながらここまできました。長年のSalesforceの開発の知識・経験は、今後もお客様への開発に貢献できると考えています。
また、弊社パートナー様やこれから一緒に活動していただけるパートナー様にも経験を共有し、一緒に成長していきたいと考えています。現在、弊社では各自の知識・経験をなるべく、社内で共有する為に、KnowhowBaseを活用しています。 Salesforceノウハウ共有ツール「KnowhowBase」は‘ノウハウを作る、探す、活用する’をコンセプトに、Salesforceプラットフォーム上で利用できる便利な機能をご提供しています。また、「Salesforce導入サービス」 「Salesforce伴走・開発支援サービス」により、Salesforceを新規導入される方、Salesforceの定着・活用や運用保守・開発を要望される方に合ったサービスもご提案しております。ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
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