Salesforceバージョンアップ メジャーアップデート時に問題発覚!
Salesforceはクラウドプラットフォームで全世界にリリースされているので、年3回程度のバージョンアップ があります。そこで、Salesforceバージョンアップ:Winter24の新機能や時期・スケジュールをご紹介していきたいと思います。そして、Sandboxのバージョン違いから思わぬ問題が発覚し、対処した方法もご説明していきます。
Salesforceバージョンアップ Winter24 機能や時期・スケジュールをご紹介
SalesforceのバージョンアップにあたるWinter ’24は、2023年10月15日(日本時間)の時期に、Salesforce環境下で完了しました。今後のバージョンアップの時期やスケジュールは、Salesforceから発表されていくので、最新情報をキャッチしていきましょう。
Winter ’24の主な新機能や改善ポイントは以下の通りです。
Account Engagement(旧Pardot)の強化
マーケティングオートメーション機能の強化、パーソナライゼーションの向上などのマーケティング支援を効率化する機能がリリースされました。
Commerce Cloudの機能拡充
オムニチャネル在庫、B2Bコマース、D2Cコマースなどのeコマース機能が強化されました。
Tableauの改善
Tableauとデータ分析ツールとの連携が強化されました。
Slackの改善
Slackと共同作業ツールの連携が強化されました。
その他にもLightning ダッシュボードの所有権移行、 セキュリティ機能や開発者向けの機能拡充が行われています。
詳しい情報は以下のサイトをご参照ください。
Salesforce サクセスナビ Winter ’24リリース注目の新機能
https://successjp.salesforce.com/security-operation/winter24
Sandboxのバージョン違いが発覚!対処方法を発見
Winter ’24の新機能をご紹介してきましたが、Winter’23の時のトラブル対応についてお話します。時期は2022年9月のことです。本番リリースを控え、そろそろ手順確認のために環境作ってリリースのリハーサルでもしようかと思っていた時に不具合が起きました。
本番環境を作ってリリースしたところ下記のようなエラーメッセージが出ました。
そこで、SandboxのバージョンはWinter’23になっていたはずだが・・と思いつつもバージョンを確認することにしました。みなさまもご存じの通り、設定>組織情報でインスタンスを確認し、Salesforce Trustで各インスタンスの状態が確認できます。
そして、Sandboxのバージョンを調べてみた結果が下記の通りでした。
なんと、Sandboxのバージョン違うことが判明しました・・(泣) 大変な状況になってしまった・・と思いましたが、少しスケジュールに余裕があったので、バージョンが揃ってから再度リリースできました。しかし、原因を追究していくと次のような注意事項を見つけ、対処方法を発見しました。
Sandbox の場所は、最新の更新のタイミングによって決まります。ほとんどの場合、Sandbox を更新すると、その Sandbox はプレビューインスタンスに移動します。ただし、Sandbox プレビュー期間中 (通常は本番リリースの 4 ~ 6 週間前) に更新された Sandbox は、非プレビューインスタンスに移動します。プレビュー Sandbox があり、それをそのまま保持したい場合は、Sandbox プレビュー期日後に更新しないでください。不注意でアップグレードを失ってしまう可能性があります。
この注意事項が原因で、Sandboxのバージョンが違っていました。つまり、ちょうどメジャーアップデートの直前にSandboxを作ったために、開発用環境はプレビューインスタンス、リハーサル用環境は非プレビューインスタンスになってしまったというわけです。
Salesforceメジャーアップデートの直前は、リリース周りにも気を払っていきましょう。
まとめ
「Salesforceバージョンアップ メジャーアップデート時に問題発覚!」と題して、ご紹介してまいりました。Salesforceバージョンアップ Winter‘24の機能や時期・スケジュールも解説してきました。
そして、Sandboxのバージョン違いから問題が発覚し、対処方法が発見できました。みなさんもメジャーアップデート前後のリリース時には、最新の注意を払って進めていきましょう。
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