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インフラ技術ブログ:Windows2012でファイルサーバーを構築しよう(概要編)

こんにちは!
情報システム部インフラ担当のアンドウです。

現在、クラウドが主流になりつつありますが、まだまだ、オンプレでサーバー運用してる企業も多いと思います。

そこで、昨年、老朽化により故障の頻度が高まっていた当社のサーバーを、クラウドへの移行も検討しましたが、性能・パフォーマンス・コスト面等を比較した結果、オンプレでの再構築を行った構築手順について説明したいと思います。

◆ファイルサーバーとは

企業内LANの最も基本的な機能の一つで、LANやWANなどのネットワーク上でファイルを共有するために設置されるサーバのことです。

自身の管理している記憶装置をネットワーク上の他のコンピュータと共有し、外部から利用できるようにするコンピュータのことです。

複数のクライアントが同じファイルを必要とする場合、ファイルを共有しておけばその転送の手間が省けます、また、ファイルを更新した際に起こりがちな不整合を防ぐことができます。

ファイルサーバ上にあるファイルは(許可されていれば)誰でも他のコンピュータから読みこんだり書きこんだりできるため、データの一括管理が可能になります。

ファイルサーバにとって最重視される使命は、その中に保存されているファイルがきちんと読み書きできることです。

ハードディスクは元来壊れやすい部品であり、ファイルサーバにとってハードディスクの故障は最大の敵といえます。

バックアップなどのデータ管理も一括して行えますが、複数のクライアントにリスクが分散していた所を、一括して集中した分だけデータ紛失のリスクは上がります。

すなわちリスクが集中するため(要するに、ファイルサーバ1台または数台に障害が発生しただけでシステム全体の障害となる)、ファイルサーバの信頼性は重要といえます。

◆新システム構築条件

・機器の設置場所
 システム設置場所は、自社内サーバ室内とする(オンプレミス)

・今回調達する機器は、19インチラックマウントタイプとする。
 ラックマウントサイズは、省スペース化を考慮し24U 以内の製品を導入する。
 UPS 装置、CPU 切替機、コンソールユニット(キーボード,モニタ等) を含む。

・各機器については、必要以外のサービスを停止する。

・最新のセキュリティパッチの適用などのセキュリティ対策を施すこと。

◆基本仕様

a.利用ユーザー数:100人(ストレスなく読込・書込・更新・削除等が可能なシステムとする)
b.同時アクセスユーザー数に制限がないこと。
c.作成される共有フォルダ数に事実上の登録数制限がないこと。
d.ファイルやフォルダ単位でアクセス権の設定が可能であること。
 アクティブディレクトリを利用したユーザー認証設定および権限設定が可能なこと。

infra_access_right

◆機器仕様
a.筐体は正副の2重化構成とし,副サーバは別物理筐体にて構成されること。

infra_equipment_configuration

b.正・副サーバ間でレプリケーションしていること。
 運用をスムーズに実施するために、同ソフトは機器同梱のソフトで実現すること。
 搭載OS に対して動作検証が保証されているソフトで実現すること。
c.データ領域実効容量 2TB 以上
e.データ領域はRAID1のホットスワップ対応HDD(SAS、またはNL-SAS)
f.ディスク容量の拡張が容易に行えること
h.機器で使用する総アンペア数は省電力を考慮し最大15A以内とすること
i.バックアップを3世代以上保存可能なこと
j.導入システムに対しウィルス対策を行うこと。
k.リモートアクセスにより、システムの管理が可能なこと

※バックアップデータは別筐体に保存すること
※バックアップ取得については業務時間中のパフォーマンスに影響を与えない方法で行うこと

今回は割と規模の小さなシステムですが、機能的には本格的なものを構築します。

ファイルサーバーの構築を目的としますが、認証機能としてアクティブディレクトリとバックアップ機能としてSymantec Backup Execのサーバも併せて構築します。

次回は、「ファイルサーバを構築しよう(設計編)」をお話しします。

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